サポネットおごおりがNPO法人化する際の一番の目的は、移送サービスを行うことでした。サポネットおごおりの理事会にて
『障害者の地域生活を支援する事業はできないか!』との意見が出て、福岡県で最初に国土交通省から許可≪登録番号(九福福第1号)≫を頂き、車両1台にて運行しました。
当初の会員さんは、腎臓機能障害の人と視覚障害の人29名からスタートでした。
人工透析の為の通院や視覚障害者の外出支援が主な運行でしたが、利用された方から、口コミでだんだん利用者が増えまして問い合わせが多くなってきました。
・ 小郡市民で障害手帳(身体・知的・精神)か特定疾患医療症がある方
・ 車いす対応車である、
・ ヘルパーさんも同乗できる、
・ 土・日・祭日も運行している、
・ 玄関から玄関まで運行できる等
車両1台では対応が出来なくなり2台、3台と増やすと同時に職員も採用しています。そうする中、市内の人口透析の病院2か所が患者さんの送迎を行うようになりました。
利用者の人達が減少するのではと考えましたが、毎月申請があり、年度末(3月末)で300名からの利用登録者になっています。
その内訳は身体障害(車いす利用や高齢者等)の人達が非常に多くなっていますが、ほとんどの皆さんが通院や買い物、通学、行事等に利用され、外出を楽しまれています。
小郡市在住で障害手帳(身体・知的・精神)や特定疾患患者さんの利用が増えた理由として、申請に来られた時に、
1. 障害の特性を細かく聞き取る。(麻痺はどちらか、乗降は右側が良いか左側か等)
2. 介助の仕方は(ヘルパーさんが付くのか否か、車いすの大きさは、どちら側の腕を支えるか、どこまで介助したらよいか等)
3. 外出先は(大きな病院、個人病院等)
4. 自宅の場所の確認(どこに車を止めたらよいか等)
を確認しています。
一人ひとりの障害の特性を理解し、適切に対応する事で乗降時の事故がなく、安心して外出が出来るものと考えます。それと同時に障害者の外出支援を考えますので、
1. 土・日・祭日も運行している。
2. 運休日は毎月第2日曜日と正月3が日のみ
3. 朝7時から17時まで運行する。それ以外の時間は早めに相談する。
としています。利用する人は、日曜・祭日にも外出が出来て、使い勝手が良いことが一番かなと考えます。
この移送サービスをいろいろな福祉サービスと組み合わせて、障害者の人達がどんどん外出することが、豊かな街作りになるのではと考えています。
平成28年7月7日
サポネットおごおり センター長 古賀敏幸