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18. サポネットの夏休みの出来事(2009)

 ようやく夏休みも終わりです。この夏休み期間中にサポネットで起きた出来事について少し報告したいと思います。
今年も恒例となりましたサマースクールを5日間行い、たくさんのボランティアさんに協力を頂き、事故なく行うことができました。今回は障害児36名、ボランティア100名程の参加でした。その中で在宅訪問教育を受けている医療的看護がある障害児を、携えあっている関係機関の皆様でプロジェクトを組み、4日間受け入れができたことは地域資源が乏しい小郡では今後の勉強になったと考えます。
 さて、オープンスペースでは夏休みに入り若い子たちがたくさん顔を出しています。小・中学生・高校生の障害児や普通学級の子供さん、障害児の兄弟やボランティアの高校生や専門学校生、大学生や社会人が入れ替わり来られます。オープンスペースには必ず職員が2名以上いますので、保護者には「気軽に弁当を持ってきて預けてください。」と話しています。私達スタッフもどのような子供さんが来るかは不安ですが楽しみが大きいです。
今年も初めて来ました障害がある小学生や車イスの中学生、ボランティアの高校生や専門学校生、いつも利用している人達と馴染むかなと思って最初は職員が相手していますが、直ぐに他の利用者さんに「お兄ちゃん」と言い一緒にウノやトランプをしています。馴染むのが早く和気藹々と過ごし、昼食時になりますとお互いの弁当を広げておかずの交換をしています。
いつものオープンスペースは、障害をお持ちの大人が多いのですが夏休みとなると子供たちが多くなります。常連さんも気になるのか、ある人は、「宿題はしたね、しとらんならここに持ってこんね!教えちゃる」と言っていますし、ある人は「今の小学生の勉強は難しか~。」と言われています。実際に宿題を持参し、利用者の人達が入れ替わり宿題を確認しています。漢字の書き取りでは「書き順が違う、跳ね方が違う」と言い皆さんでホワイトボードに書いて確かめています。ほほえましい光景です。
出校日で来ていないと「○○ちゃんは休み?」と聞かれています。まるで家族の一員です。
平日でも来訪者が多いオープンスペースですが、夏休みとなると多すぎてオープンスペースには入りきれなくてホールで話されている人達もおられます。利用者の人達が子供たちに気を使い子供たちをのびのびとさせているように思えます。

子供たちが来ることで「事故がないように!」「きちんと帰れるだろうか!」等の心配もありますが、逆に私達スタッフや利用者さんは子供たちが来ることで「癒されている」と思うのは私だけではないのではと思います。
今、オープンスペースに来ている障害がある子供さん、障害のない子供さんが共に成長できる環境作りが必要と思いますし、5年後10年後と携わって生きたいと考えます。

平成21年9月1日
サポネットおごおり
センター長 古賀敏幸