HOME > センター長のひとりごと > 17. スプリングスクール(2009)を終えて
17. スプリングスクール(2009)を終えて

 新年度の4月に入っても、相変わらず慌ただしい毎日を過ごしています。3月から、認定調査やスプリングスクール、同行支援等で色々な人との出会いがありました。そのような中で私自身、障害児の成長を見ることが出来ましたので報告させて頂きます。

 3月末の2日間、スプリングスクールを実施いたしました。このスクールはこぐま福祉会、市福祉課、市社協、サポネットおごおりの4事業者で行っています。長期休暇中の障害児デイサービスと位置づけ、障害児1人にボランティア2名で、学校でもなく家庭でもなく障害児が遊びたいことをして楽しく過ごす事をテーマに考え、今回で5年目になります。障害児は、両日とも15名の募集に18名と19名の参加がありました。ボランティアが少なくてはお断りをしなくてはなりません。ボランティアを呼びかけますがなかなか集まらなくて困っている時に、三井高(OB・OG)卒業生がたまたま違うボランティアでサポネットに挨拶にきました。現状を話しますと、直ぐに携帯で友人に連絡して頂き多数の参加者がありました。ある人は会社員、ある人は学生(専門学校生・大学生等)でした。本当に感謝の一言です。

 スクールのボランティアには、学生(高校生・短大・専門学校生・大学生等)や一般人(主婦・退職者等)、教職員(小・中・養護教諭等)の人達の他に、障害(身体・知的・精神等)をもっている人も参加して頂いています。働いている人は休日を合わせて参加されます。障害を持っていてもボランティアを行うことで“認められる”事もありますし、“自信”を付けることも出来ます。今回、初めて引きこもりの人が参加されました。学校の先生からの紹介で障害児と小さい時からの友達であるとの事で、親の了解を取り受け入れました。当日、両名とも直ぐに打ち解け、共に笑い、楽しく過ごされた?と思いましたがちょっと心配でした。先日、障害児の保護者から「新学期になって引きこもりの人も学校に行っています。同じクラスになり両名とも喜んでいます。」と聞きひと安心です。お互いが助け合うことが出来て良かったと思いますし、地域で支えあうことも出来てよかったと思います。また会う日を楽しみにしています。

 二日目の終りに反省会を行いました。障害児・保護者・ボランティアの人達にスクールに参加しての感想を一言言ってもらいます。恥ずかしがり話さない児やマイクを取り大声で話す児、ボランティアも同じようです。保護者からは「期日を多くして欲しい」「外出を多くして欲しい」等の要望はありましたが、「子供がスクールに行くことを楽しみにしています」との有り難い意見もありました。親子・ボランティアと感想を聞いていく中で、一人の子供さんが大きな声ではっきりと「楽しかったです。」と言ってくれた事です。本人に携わって3年ほどになりますが、こちらから声かけても頷くばかりで時々小さい声で返事をするだけでした。何があったか知りませんが大勢の中でマイクを通して大きな声で言った事が私は一番嬉しかったです。齢のせいか思わず涙が出そうになりました。

 小さな事かもしれませんが本人がちょっとしたハードルを越えたことを嬉しく思いますし、これが私達の楽しみです。


平成21年4月15日
サポネットおごおり
センター長 古賀敏幸